今回はこれについての記事です。
〈自分が担当したリクエストについて〉
自分の担当したリクエストですが、案の定ルイセンコ氏の投稿したお題でした。正直、分かりやすすぎますね。あまりにもイロモノが過ぎます。
内容に関しては、個人的には「クリケットの経験」という能力のベースになる部分がしっかり明記されていた(?)ので、きちんとクリケットについて調べさえすれば比較的簡単な部類だったんじゃないかなと思いました。主催のSen氏の記事では自分は被害者扱いされていましたが、全然そうは思っていません。すごく楽しくやらせていただきました。ありがとうございました。
〈自分が投稿したリクエストについて〉
自分は「高倉 孝介」選手のリクエスト文を投稿させていただきました。いわゆる、「ネットニュースの引退記事」の体裁をとってみた感じです。
執筆に際して、文章の形式を作るために実際の選手の引退記事や、成績の設定に際して2013・14年の主要な投手成績などを大いに参考にしました。実は文章内にあったタイトルはでたらめではなく、「この投手が現実にいたら」と仮定した際に獲得するタイトルのみを記載しています*1。まあまあの力作だったりします。
あとは、一発屋にするのもなんとなく嫌だったので、移籍後にもう一花咲かせたという設定にしてみました。なんかそういうの好きなんですよね。
このリクエストを担当したのはパワプロおじさん(東雲さんの婿養子)氏でした。自分としては「2019年版を制作されるかな」と思っていましたが、まさかの2014・2019年版の両方を制作していただきました。ありがとうございます。シンカーがオリ変で来るとは思っていませんでした。ダウンロードして軌道を見ましたが、想像以上にとんでもないキレで思わず笑ってしまいました。
〈おまけ〉
せっかくあれだけのリクエスト文を書いたので、最後は「高倉孝介の引退試合」をSS風に書いて締めたいなと思います。
9月25日、エスコンフィールド北海道。一回表、先発マウンドに立ったのは、これが引退登板となる高倉だ。今季からファイターズのホームグラウンドとなったこの球場は、北海道北広島市に建設された。北海道にいながら「広島」で引退登板となったのも、何かの縁であろう。
球場には高倉のユニフォームを持ったファンの姿が多く見られる。日本ハムの白の中に時折見える真っ赤な色は、広島時代のユニフォームだろう。彼が多くのファンに愛されてきた証拠だ。
そして試合が始まる。バッターボックスに立つのは楽天の1番、小深田大翔だ。
初球、139キロのストレート。全盛期のようなボールはもう投げられないが、そのボールは外角に決まる。0-1。
2球目は135キロのストレート。これは低めに外れボール。1-1。
3球目に投じたのは、全盛期は「魔球」とまで称されたシンカー。しかし、小深田の出したバットはその球を捉える。惜しくもファールとなるが、やはりその球からは時の流れを感じずにはいられない。1-2。
4球目、100キロのチェンジアップ。これもバットに当たりファウル。1-2。
そして、5球目。サインが決まり、頷く高倉。キャッチャーの田宮は外角にミットを構え、そして……
最後の一球は、138キロのシンカー。バットが空を切る。
空振り三振。
大歓声に包まれる球場の中で、新庄剛志監督がベンチを出る。ピッチャー交代だ。
マウンドを降り、ベンチに向かう高倉。その時、ベンチから中島卓也が花束を持って登場*2。中島から花束を受け取り、スタンドからの声援に応える高倉の目には光るものがあった……
試合後には、引退セレモニーも行われた。その中で高倉は、
「今日マウンドに上がったときに、たくさんのユニフォームが見えました。その中に(広島時代の)赤いユニフォームがあるのを見て、『ああ、僕は本当にたくさんの人に愛されて野球ができていたんだな』と改めて思いました。思えばこの13年間、良かったこともありましたが、大変だったこと、辛かったことの方が多かったのかなと思います。ただ、そのたびに『自分に期待している人がいるんだ』と思って、頑張れていました。僕をプロの世界に薦めてくれた大学の監督、僕を獲得してくれた広島のスカウトさん、僕の球を受けてくれたキャッチャーの皆さん、僕の後ろで守ってくれた野手の皆さん、そして僕に多くの声援を送ってくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました」
と話し、ユニフォームを脱いだのだった。
おしまい